ふゆ(@shikifuyu25)です、こんばんは!
今回は、綾崎隼さんの花鳥風月シリーズの7作目「旋律月下」の感想です。
- 読む前にどんな作品か気になる
- 読了したから他の人の感想を聞きたい
という方へ向けて
- あらすじ
- 面白かったポイント
- 印象に残った名言
- ネタバレありの感想
をまとめて書いていきます。
感想だけ聞きたい人は、旋律月下のネタバレありの感想を見てください。
一言でいうと、双子の入れ違いが起こした悲劇ともうひとつの可能性を感じる作品でした。
双子のミステリーだけじゃなく、騙されたい人におすすめです。
旋律月下の概要とあらすじ
ifの恋愛ミステリー 間違いだらけの恋だった。
- 望月洋平:主人公
- 舞原月乃:双子の姉
- 舞原今宵:双子の妹
洋平が大学受験のときに、諦めて受かった大学に行く物語と諦めずに行きたい大学に行った物語です。
旋律月下の面白かったポイント
諦めなかったときのもうひとつの可能性が書かれている
洋平が大学受験を諦めたときと諦めなかったときの、分岐の出来事が書かれています。
もしあのときという後悔を失くして、もうひとつの可能性が書かれているので、どちらの未来が良かったのか考えることが出来ました。
双子であることのいたずらや悩み
月乃は明るく友達が多い、今宵は暗く友達がいない。
比較してどちらかが凹むこともなく、双子はお互いを大切にしていました。
月乃の悪意なきいたずらで、入れ替わりをしていたことで、今宵は洋平のことを大切にしました。
結末が、3人にとっていい未来になる
洋平と今宵はどうしようもなく溝が出来ていましたが、最後に洋平の兄である洋一に言われた言葉がきっかけで考えを改めます。
そして、どちらを選択しても後悔はする、自分の意志で決断することが大切と気づきました。
作品が終わってからの未来が気になります。
旋律月下の印象に残った名言
好きな人の、好きな話は、それだけで楽しい。
旋律月下p71
月乃と今宵が洋平の家で夕食を取っているときに、洋平が感じたことです。
好きな人月乃の好きな話考古学は聴くだけで楽しい。
共感が深いです、好きな人の好きなものは無条件で好きになりますよね。
生きるということは、選択するということだ。
何を選んでも、何を選ばなくても、きっと、後悔はするに違いない。
ただ、せめて次は、誰かを恨んでしまうような後悔はしたくない。
旋律月下p250
最後に今宵の誘いを受けるか受けないかで悩んでいるときに洋平が感じていることです。
どちらの選択も後悔はする、もうひとつを選んどけばよかったっと。
でも、後悔に誰かを恨むことはしたくない、前向きな気持ちがうかがえました。
感想:旋律月下/綾崎隼
ifの恋愛ミステリーでしたが、騙されました。
洋平と洋一で名前が似てるなとは感じてましたが、やっぱり叙述トリックが上手でした。
でも、純粋にもしあのとき浪人していたらと別の未来を考えることが出来たました。
双子のミステリーならではの物語ですが、それを、発展させた作品でしたね。
まとめ:旋律月下|双子と作者に騙されるもうひとつの物語
綾崎隼さんの花鳥風月シリーズ7作目「旋律月下」の感想でした。
ifのミステリーでしたが、まんまと、騙されました、慣れてない人が読んだら最後まで気づかないです。
綾崎隼の花鳥風月シリーズは他にも「風歌封想」「蒼空時雨」を書いています。
詳しくは、綾崎隼さんの花鳥風月シリーズおすすめ小説を見てください。
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