今回は、綾崎隼さんの3作目「永遠虹路」を読了したので、感想です。
永遠航路は「虹」をモチーフにした花鳥風月シリーズです。
記事の内容は以下のようになります。
あらすじ:たった1人のためだけに届けたい音楽
彼女の夢見た虹を、永遠の先まで届けよう。
永遠虹路/綾崎隼
- 舞原七虹
- 楡野佳乃ー七虹の友
- 楡野世露ー佳乃の兄
綺麗で近寄りがたい存在である舞原七虹の人生をたどっていく物語です。
永遠虹路の面白かったポイント
面白かったポイントは3つあります。
七虹の人生を遡り周囲の人視点で描かれる
七虹の人生を社会人→大学生→高校生→小学生→現在への遡っていきます。
七虹が主人公であるのに、七虹視点で描かれることは基本的にありません。
社会人の同僚、大学生のバンド仲間、高校生の同級生(佳乃)や隣人(世露)など周囲の人視点で七虹が描かれています。
たった1人のために届けたい音楽
七虹が世露のためだけに音楽活動をしています。
七虹が歌う理由はたった1人の七虹を救ってくれた恩返しです。
世露が七虹の音楽を好きで、歌を聞きたいと言ってくれたから。
親友に背中を押され想いを伝える
親友の佳乃に背中を押され、七虹は世露に想いを伝えます。
七虹と佳乃は頑固で、喧嘩をしていたときもあり、疎遠になっていたときまありました。
親友である佳乃だからいえることだったと感じました。
七虹もやっとの想いで、高校時代に伝えられなかった後悔も含めて、今だから言えました。
永遠虹路の印象に残った名言
親友と喧嘩した時に仲直りする唯一の方法
悪くない方が謝る
ん?ってなりますが、喧嘩した当人同士はお互いに悪くないと思っています。
だからこそ、悪くない方が謝らないと収まりません。
幸せになりたいって願ってない奴は、幸せになんてなれねえんだよ!
世露が七虹の小学校時代に、佳乃が七虹の現在の励ましに、言ったセリフです。
当たり前のことを言ってますが、幸せになりたいって願ってない人は多いです。
感想:永遠虹路/綾崎隼
永遠虹路は時間軸は遡る、主人公の七虹視点がなく周囲の人視点で物語が進む。
読んでいて、飽きませんでした。書き方だけで続きが気になりました。
内容も七虹の悲しい過去、七虹と佳乃・世露の関係、世露が音を失ってしまうこと。
大学時代のバンドのときなどは特に気になりました。
まとめ:たった1人のためだけに届けたい音楽
綾崎隼さんの3作目「永遠虹路」の感想でした。
詳しくは、綾崎隼さんの花鳥風月シリーズの作品を見てください。
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