ふゆ(@shikifuyu25)です、こんばんは!
今回は、綾崎隼さんの15作目「風歌封想」の感想です。
風をモチーフにした花鳥風月シリーズの6作目になります。
「風の便りであなたのことを聞きました。」
という言葉の通り、往復書簡で綴られる恋愛小説です。
記事の内容は以下のようになります。
あらすじ:文通で繋がり同窓会で8年越しに出会う
私はやっぱり、あなたともう一度、やり直したいです。
- 藍沢 瀬奈:主人公
- 舞原 和颯:主人公
- 笹森 創汰:同級生
- 葛西 樹璃:同級生
高校を卒業して、大学の4年間付き合っていた2組のカップルが30歳の同窓会を機によりを戻す物語。
風歌封想の面白かったポイント
文通で繋がる思い出話
往復書簡で、和颯宛ての手紙と瀬奈宛ての手紙が交互に綴られていきます。
30歳になり2人の出会いから、高校の思い出話をお互いに振り返りながら進む物語。
誰が手紙を送っているのかはっきりとは分かりません。
旧家同士の家督を継ぐ葛藤
和颯と樹璃とお互いに旧家の家督を継ぐ立場です。
お互いの家が自分の家督を継がせるために、相手側に行くことを許しません。
大学4年のときに、和颯は樹璃のことを、家族のことを大切にし、別れます。
2組の組み合わせが騙される
2組の組み合わせは
- 舞原和颯と葛西樹璃
- 笹森創汰と藍沢瀬奈
和颯宛ての手紙を出していたのは樹璃です。(本当は出してないですが)
瀬奈宛ての手紙を出していたのは創汰です。
最後に、同窓会の場面になり、正しい組み合わせで出会います。
風歌封想の印象に残った名言
私はそんなあなたの優しさが好きだったし、同じ強さで、憎いと思ったこともありました。
樹璃が和颯へ言ったセリフです。
お互いのことを大切にしていたからこそ、伝わらない感情もありますよね。
夢を持った人と、夢を持たなかった人、本当に不幸なのはどっちだろう
夢を持った人は叶えられない夢のせいで不幸になる。
夢を持たなかった人はそもそも夢への輝きがないので、不幸になる。
叶えられなくても夢に向かって行動したことは糧にできるので、後者の方が不幸だと感じました。
目の前のことを頑張れない奴は、本当に努力しなきゃいけない時にも頑張れない
樹璃が脚本家に向かってがんばる中学の頃のセリフです。
頑張り続けることは大変ですが、全力になれない奴はいつまでも全力になれません。
感想:風歌封想/綾崎隼
手紙だからこそ、過去のことだからこそ伝えられることがある。
過去のことは時間が経つと、伝えられることがあるよね。
昔の恋愛を思い出して、同窓会をきっかけに、運命的な賭けに勝つこと。
勇気をもって、会いに行ったからこそ伝えられたこと。
今回は、頭がこんがらがって綾崎隼さんにまんまと騙されました。
手紙を送っていないことか、似たような経験をしている、2組のカップルとか。
ハッピーエンドになったので、満足です。
まとめ:文通で繋がり同窓会で8年越しに出会う
今回は、綾崎隼さんの15作目「風歌封想」の感想でした。
詳しくは、綾崎隼さんの花鳥風月シリーズの作品を見てください。
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