ふゆ(@shikifuyu25)です、こんばんは!
今回は、綾崎隼さんのデビュー作「蒼空時雨」を読了したので感想です。
蒼空時雨は雨をモチーフにした花鳥風月シリーズです。
物語の大切なシーンでいつも雨が降っています。
記事の内容は以下のようになります。
あらすじ:1か月の居候生活から始まる恋愛
偶然の「雨宿り」から始まる、切ないラヴ・ストーリー
蒼空時雨/綾崎隼
- 舞原零央ー主人公
- 紀橋朱利ー隣人、主人公の先輩
- 譲原紗矢ー居候、零央が好き
この本は紗矢が死ぬ前に最後にもう一度だけ初恋の人に会いに行くところから始まります。
零央の家に、紗矢が押しかけて、1か月の居候生活から始まります。
先輩の朱利とも、紗矢と仲良くなり、最終的にどちらを選ぶのか。
蒼空時雨の面白かったポイント4つ
面白かったポイントは4つあります。
1か月の居候生活
お互いに秘密と嘘を抱えたまま、居候生活をしていきます。
1か月という期間を決めて、心地よく過ごしてました。
紗矢と初恋相手の秘密、生活してきたつけが回ってきます。
三角関係
この本は舞原零央と譲原紗矢と紀橋朱里の3人の三角関係を描いています。
1か月の居候生活をしていたのは、紗矢と朱利だったんです。
本来の初恋相手の零央とは、1か月の居候生活での暮らしを取るか、初恋相手を取るか。
複雑な登場人物の関係性
紗矢の子供時代に両親が起こした事件が絡んで、登場人物がいろいろな形で繋がっていたことが分かっていきます。
零央の先輩の朽月家が、巻き込まれています。
事故が起こったことで、義兄弟の恋愛がありました。
結末が意外
結末は三角関係の紗矢が零央か朱利のどちらと未来をともにするのか。
意外な方との未来です、主人公なのにって。
ですが、選んだ理由がきちんと筋が通っているので、納得できます。
蒼空時雨の印象に残った名言
好きな人が好きな人を、強がりではなく好きになれたらいい。
蒼空時雨/綾崎隼
この言葉「強がりではなく」が1番、人の感情が出てますよね。
でも、本当にこの感情になれる良い出来た人になりたいです。
他人は鏡ですから
蒼空時雨/綾崎隼
朱利が紗矢に「そんなに良い奴なんだよ」の返しです。素敵な返事。
類は友を呼ぶと、似たような意味ですが、「他人は鏡」の方が好きです。
感想:蒼空時雨/綾崎隼
紗矢の死ぬ前にこれが終わったら死ぬんだという覚悟がここまでの、行動力を発揮できたのかなって感じました。
居候生活が1か月続いたころに、紗矢が頑なに話さなかった紗矢自身のことを話して、この不思議な生活は終わるか続くかってところで衝撃を受けました。
登場人物の関係が繋がっていき、そことそこが的な感動は本当にすっきりしますし、読んでいて飽きないので1日で読み終われます。
まとめ:1か月の居候生活から始まる恋愛
綾崎隼さんのデビュー作「蒼空時雨」の感想でした。
軽い恋愛だけの物語ではありませんでした。
デビュー作とは感じないほど物語が作りこまれていました。
詳しくは、綾崎隼さんの花鳥風月シリーズの作品を見てください。
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