ふゆ(@shikifuyu25)です、こんばんは!
綾崎隼さんの「命の後で咲いた花」の書評です。
以下の人たちにおすすめです。是非、読んでみてください。
- 恋愛小説が読みたい
- 泣きたいとき辛く苦しいとき
- 教師を目指している
- 病気にかかっている
- 小さな幸せ見つけたい
命の後で咲いた花、どういう意味のタイトル?
命の後で咲いた花、タイトルからどんな本だと感じますか?
”命の後”から自分は人が亡くなって、悲しくて切ない話、”咲いた花”からは亡くなった人が残したものが開花するのかなと感じていました。
最後まで読むと納得のタイトルだとうなずきます。
第一部は教師を目指す榛名なずな視点で、物語が進みます。
第二部は榛名なずなと共に教師を目指していた羽宮透弥視点で、社会人になった後の二部構成の物語です。
第一部 教師を目指す女の子と男の子の甘い初恋
第一部はとにかく榛名の羽宮への初恋の空回り方と、榛名の人となりがかわいらしくてニヤニヤしちゃいます。
苦学生として、食費や生活費を切り詰めて、一日中光合成をして過ごせるかなんていう変な榛名がツボです。
最後に、羽宮と対面して思いを願いを告白して、第二部へ行きます。
第二部 社会人になった男女の切なくて悲しい恋愛
第二部では社会人になっていて、2人のデートから始まり、「あ、付き合ってる」と嬉しくなります。
デートが終わると、いきなり、物語が動き始めます。榛名の命が燃え尽きていきます。
榛名は羽宮に別れを病気を伝えずに去ります。でも、羽宮は榛名を探して会いに行きました。
榛名と羽宮のそれぞれの感情、そして、読者からするとこれからどんどん切なく悲しい結末になっていくと思うと嫌になります。
そんな中でも、榛名の考え方は素敵で小さな幸せを掬い上げて、自分はこんなに幸せなんだと笑っています。
榛名のこの感情、自分の命は燃え尽きていくのに、もう羽宮とは会えなくなるのに、現在を最大限プラスの感情で生きています。
病気の中、担当医師に
「世界で一番美しい言葉って何だと思う?」
と、聞かれ、医師の答えがとても心に刺さりました。
【感想】圧倒的恋愛と繋がる想いが切ない物語
自分は榛名と羽宮の関係、世界でただ一人だけでも自分のことを大切にして、大切にされる人がいると生きていくのはこんなに幸せに生きていけるんだ。
この本を読んで、小さなことから幸せを考えようと前向きな明るい感情で生きていけます。
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