今回は、三秋縋さんの4作目「君が電話をかけていた場所」を読了したので、感想です。
君が電話をかけていた場所は僕が電話をかけていた場所と上下巻構成になっています。
ひと夏の甘酸っぱい青春ストーリーです。
記事の内容は以下のようになります。
あらすじ:公衆電話で繋がるひと夏の青春
私と賭けをしませんか?恋が成就すれば、賭けはあなたの勝ちです。
君が電話をかけていた場所/三秋縋
- 深町陽介ー主人公、顔にある大きな痣がコンプレックスだった
- 初鹿野唯ー相手、主人公の幼馴染、顔に大きな痣ができた
- 荻上千草ー主人公に想いを寄せる
深町が初鹿野に対して痣があることで諦めた恋を成就させられるかどうかの物語。
公衆電話に電話がかかってきて、謎の少女と取引をするところから始まります。
人魚姫の物語をなぞった、ひと夏の青春ストーリーです。
君が電話をかけていた場所の面白かったポイント4つ
人魚姫の物語をなぞる
君が電話をかけていた場所では、
- 人魚姫→深町(主人公)
- 王子→初鹿野
- 魔女→公衆電話にかけている謎の少女
初恋相手の初鹿野と両想いにならなければ深町は泡となって消えます。
深町の痣が消え、初鹿野に痣ができる
深町は諸悪の根源であった顔にある大きな痣が消えて、普通の高校生活を楽しみます。
初鹿野は中学2年生の時に、顔に大きな痣ができ、空白の4日間を経て塞ぎ込んでいます。
2人は高校で同じクラスになりますが、初鹿野が深町のことを避けているので、恋が前に進みません。
深町と初鹿野は会って話しても、初鹿野が聞く耳を持ちません。
大きな痣のことを誰よりも理解してくれるのに、初鹿野は深町を頼りません。
荻上と不良の一日
荻上は、自分がどこにでもいる何者でもない存在を悪いことをすることで、存在価値を見出そうとします。
元不良の深町と荻上は、学校をサボり、祭りに行きます。
夜には学校のプールに行き、プールサイドで花火をして楽しみます。
最後に深町と初鹿野が電話で繋がる
謎の少女がいたずらで、深町と初鹿野が最後に電話で話します。
ここでやっと、深町は初鹿野に対して言いたかったことをやっと言い切ります。
君が電話をかけていた場所の印象に残った名言
神頼みというのは、叶えるべき願いを知るためにあるんですよ
君が電話をかけていた場所/三秋縋
荻上のセリフです。確かに、叶うと思って神に頼むことは少ないのかなって。
自分のやりたいこと(願い)を知るために、大切なことですね。
仮に間違いだったとしても、考え抜いた末に犯した間違いには正解と同じくらいの価値がある。
君が電話をかけていた場所/三秋縋
この言葉は深町の地の文です。
客観的にみると間違いでも、本人には正解と同じくらいの価値があります。
自分で考え抜いた末に、行動するので、後悔はないんじゃないかな~っと。
感想:君が電話をかけていた場所/三秋縋
深町が大きな痣がなくなり、普通の高校生活を楽しんでいるところや。
深町と荻上の恋人ではないけど、仲良くイチャイチャしている姿など。
ひと夏の青春が詰まった内容で、羨ましかったです。
大きな痣というコンプレックスを共有したからこそ、行き違いが生まれているのが、もどかしかったです。
全体の物語は人魚姫をなぞっているので、分かりやすいです。
まとめ:公衆電話で繋がるひと夏の青春
三秋縋さんの4作目「君が電話をかけていた場所」の感想でした。
上巻では謎の少女や、他にも伏線がたくさんあり、続きがとても気になりました。
下巻は、僕が電話をかけていた場所の感想を見てください。
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