ふゆ(@shikifuyu25)です、こんばんは!
住野よる「麦本三歩の好きなもの」を読了しました、特に大きな出来事や事件があるわけではないですが一読する価値はあります。
- どんな人におすすめなの?
- 読んだ人のネタバレありの感想が知りたい人
「麦本三歩の好きなもの」は、図書館司書の職場関係を軸に物語は進む
住野よる史上、いちばんキュートな主人公登場!
麦本三歩の好きなもの帯
この作品は、推薦文(帯に書く売り文句)の通り図書館司書の主人公が読んでいて、おっちょこちょいで抜けてるところがかわいくて思わず笑ってしまいます。
物語の進行は三歩視点で、図書館での出来事と、三歩と各登場人物(次で紹介します)との2人での出来事を交互で進んでいきます。
三歩の好きのものを交えて、三歩1人で進行する休日があります。
三歩の考え方と、登場人物と会話することで考え方が変わる三歩に感情移入して、改めて自分の考えを見直すきっかけになりました。
登場人物
- 麦本三歩(主人公)
- 優しい先輩(怖い先輩と同期)
- 怖い先輩(優しい先輩と同期)
- おかしな先輩
- 大学時代のきれいな友人(小説家の編集者)
- 大学時代の男性友人
各登場人物とのストーリー
優しい先輩とは、三歩が優しい先輩みたいになるために、別の図書館へ子供たちに読み聞かせに行きます。
怖い先輩とは、三歩が図書館で停電になり奮闘したときに安心感を感じます。
大学時代の男性友人とは、友人の深くて意見を言いにくい悩みに三歩の考え方に感動します。
大学時代のきれいな友人とは、編集者として小説家さんとの付き合い方や、仕事に対する悩みに心置きなく楽しみながら会話します。
おかしな先輩とは、三歩のサボりを知った共犯者としておかしな先輩が三歩に対する印象が変わり、生き方について話します。
【感想】「麦本三歩の好きなもの」ネタバレあり
図書館司書の仕事、仕事の職場関係、社会人の休日、社会人女性に読んでほしい作品です。
おっちょこちょいで抜けてる三歩が、どんな考えや感情で生活・仕事しているのか。
三歩自身も気づいていなかったずるいところ、大きな事件や出来事もないですが、一読する価値はあります!
三歩だから許されてきたことってあるでしょ、と言われて気づく、はっとします。
抜けてるから、許される、今までは周囲の人が優しいからと甘えてたけど、よく考えたらとてもとてもずるいことです。
キャラだからあの人だから仕方ない、って言うのはあります。
理不尽ですし納得いかないですが、それでも割り切って生きていくしかないです。
印象に残った言葉
「ずるいことしたり、人に嘘をついたり、でも生きてかなくちゃいけなくて、自分をそんな嫌な奴だと思いたくなくて、だから他人をたっぷり甘やかして、その代わり甘やかしてもらって、必ずちょっとだけ反省して、生きていくしかないんだと思うよ。少なくとも私はそれを自覚して生きていけたらいいなと思ってるし、自覚して生きている人が好き」
”嫌いなもののことじゃなく、好きなものの話をしていたいと三歩は願う。”
この最後の言葉で、何かに残そう振り返った時に好きなもののことだけは思い出せるように。
まとめ:「麦本三歩の好きなもの」の紹介
「麦本三歩の好きなもの」は、前半は笑えて後半は考え方を改めさせられる、一読する価値がある作品です!
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