ふゆ(@shikifuyu25)です、こんばんは!
今回は、綾崎隼さんの4作目「吐息雪色」を読了したので、感想です。
吐息雪色は「雪」をモチーフにした花鳥風月シリーズの作品です。
記事の内容は以下のようになります。
あらすじ:喪失の痛みを持つ2人の未来
優しい「雪」が降り注ぐミステリアス・ラヴ・ストーリー
吐息雪色/綾崎隼
- 結城佳帆ー主人公
- 結城真奈ー佳帆の妹
- 舞原葵依ー図書館館長
- 舞原雪蛍ー葵依の親族
結城佳帆が同僚に頼まれて、図書館に本を返しに行くところから始まります。
舞原葵依と出会い、この出会いを運命的だと佳帆は感じます。
吐息雪色の面白かったポイント
面白かったポイントは3つあります。
自宅と図書館の2か所で進む物語
物語の進み方が自宅と図書館の交互で進んでいきます。
図書館では葵依や図書館司書さんと、自宅では妹の真奈と。
図書館では、館長の葵依とどうやって近づくか、自宅では、妹に館長との進捗具合を。
という感じに進んでいきます。
舞原葵依との運命だと感じる出会いの理由
佳帆は葵依との出会いを運命的だと感じていました。
理由は妹と過去に話していた想像の人物とまったく同じだったからです。
佳帆にとっては自分勝手な恋愛で押し付けですが、自覚があって妹との思い出を現実にしようとしています。
喪失の同じ痛みを持つ2人の未来
佳帆と葵依は喪失の同じ痛みを持っています。
佳帆にとっては最愛の妹真奈を、葵依にとっては最愛の妻雪蛍を失っています。
だからこそ、分かりあえることもあります。
吐息雪色の印象に残った名言
頑張ることはできる。それだけは、いつだって許されている。
佳帆が葵依に妻がいると知って、亡くなったことを知った後に感じたことです。
自分から行動できれば、がんばることができれば、案外なんとでもなります。
愛することでボロボロになってしまったあなたが弱いなんて私は思わない。
佳帆が葵依に対して言ったセリフです。
ボロボロになった人がすべて弱いわけではない。
理由が妻を愛することだから、素敵なことだと感じます。
感想:吐息雪色/綾崎隼
吐息雪色は、雪をモチーフにした物語で、舞原雪蛍がメインの話だと思ってました。
雪蛍が全然出てこない、てか、亡くなってることにショックでした。
佳帆と葵依の2人の関係が進んでいく様子。
場面が自宅でも図書館でもなくなり、電車に乗るときはもしかしてってなりました。
相変わらず、騙されて改めて読み返しました。
まとめ:喪失の同じ痛みを持つ2人の未来
綾崎隼さんの4作目「吐息雪色」の感想でした。
詳しくは、綾崎隼さんの花鳥風月シリーズの作品を見てください。
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