ふゆ(@shikifuyu25)です、こんばんは!
今回は、スターティングオーバーを読んだので感想です。
読んだ作品は三秋縋さんのデビュー作「スターティングオーバー」です。
記事の内容は、以下のようになります。
あらすじ:過去にタイムスリップしたのに不幸になる物語
2週目の人生は10歳のクリスマスから始まった。
スターティングオーバー/三秋縋
タイムスリップをして人生の後悔や失敗をやり直す話。
ではなく、1周目の人生を出来る限り再現したい話です。
スターティングオーバーの面白かったポイント3つ
10年前にタイムスリップする
1周目が幸福な人生で後悔のない主人公です。
タイムスリップ物語によくある1週目の後悔や失敗を防ぎ、未来を知っているからこその神様的な行動をしません。
1周目の人生を目指して、行動をし、少しの歯車がずれて、不幸な人生になっていきます。
そして、1周目の主人公の「代役」が現れます。
不幸体験ができる
絵に描いたように落ちぶれていく、主人公を見れます。
主人公の周囲の人(家族・1週目の彼女や親友)も一緒に不幸になってます。
1週目の幸福な人生を知っているからこそ、2週目の人生が余計に不幸に感じる。
自分が不幸だと実感している人の考えや生きていく希望の持ち方。
同じように自分にも少なからず不幸だと感じる部分があるので、刺さる内容があり共感しました。
クライマックスのクリスマスが感動的
クライマックスで、1周目の記憶が戻ります。
タイムスリップをした理由、タイムスリップをしなかったら起きていたことなど。
物語が一気に動きます。
素敵なホワイトクリスマスで、停電が起き、サンタ姿になり交通整備をします。
スターティングオーバーの印象に残った名言
1周目の幸福な人生から2週目の不幸な人生を体験した主人公が、最後に言うセリフが印象に残りました。
「微妙な違いで人は変わってしまうし、変われるんだ・・(中略)・・ 今後僕らが幸せになれない理由も、どこにもない」
スターティングオーバー/三秋縋
幸福と不幸の2つの人生を歩んできた主人公が言ったからこそ、説得力がありました。
感想:スターティングオーバー/三秋縋
スターティングオーバーはタイムスリップ物語なのに切り口を変えているので、楽しく読めました。
2週目の人生なのに、不幸な物語だし、まさか1周目の人生の「代役」がいる設定。
設定・アイデアで同じタイムスリップ物語でも全然違う物語になるのはおもしろいです。
主人公の家族との関係、大学生の怠惰な姿を見て、良くないですが下に見て救われました。
まとめ:過去にタイムスリップしたのに不幸になる物語
今回読んだ作品は三秋縋さんのデビュー作「スターティングオーバー」です。
スターティングオーバーは明るい話ではないですが、読んでよかったと感じる小説でした。
三秋縋さんは他にも「三日間の幸福」「いたいのいたいの、とんでゆけ」などを書いています。
詳しくは、三秋縋さんのおすすめ作品を見てください。
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