ふゆ(@shikifuyu25)です、こんばんは!
今回は、住野よるさんの2作目「また、同じ夢を見ていた」の感想です。
- 読む前にどんな作品か気になる
- 読了したから他の人の感想を聞きたい
という方へ向けて
- 概要とあらすじ
- 面白かったポイント
- 印象に残った名言
- ネタバレありの感想
をまとめて書いていきます。
感想だけ聞きたい人は、また、同じ夢を見ていたのネタバレありの感想を見てください。
一言で言うと、小学生が「人生とは、幸せとは」を深く考える話です。
純粋な子どものころを思い出したい人におすすめです。
また、同じ夢を見ていたの概要とあらすじ
きっと誰にでも「やり直したい」ことがある
- 小柳奈ノ花:主人公
- 桐生くん:隣の席の子
純粋無垢で素直な大人びてる小学生が、大人の3人と出会い、会話し成長する物語です。
また、同じ夢を見ていたの面白かったポイント
面白かったポイントは3つあります。
「人生とは」が口癖の小学生が「幸せとは」を深く考える
- 人生とは、素晴らしい映画みたいなものよ
- 人生とは冷蔵庫の中身みたいなものだもの
- 人生とは昼休みみたいなものよ
「人生とは~」というのが口癖で、上記のような例えが出てきます。(他にもたくさんの例えがあります)
ひとつひとつの解釈が独特でした。
「幸せとは何か」を授業で考え、大人たちにも相談します。
- 自分がここにいていいって認めてもらえること、人生とは自分で書いた物語だ(南さん)
- 幸せとは誰かのことを真剣に考えられることだ(アバズレさん)
- 今、私は幸せだったって、言えるってことだ。(おばあちゃん)
幸せとは何か、人それぞれ違いますが、自分なりの答えを見つけるきっかけになりました。
小学校での友情、いじめと仲直り
桐生くんのことを、自分で周囲に立ち向かうことが出来ない「いくじなしっ」と責め、喧嘩します。
人の気持ちは分からない、自分に置き換えて相手に合わせて考える。
奈ノ花はこれができたからこそ、桐生くんと桐生くんの母親を泣かせるほどの行動ができました。
未来の主人公自身がたどっていたかもしれない3人
- 南さん
- アバズレさん
- おばあちゃん
の大人3人は過去に後悔している出来事があり、選択を間違って誤った未来の奈ノ花でした。
だからこそ、奈ノ花に響く言葉と感情を持っていました。
おばあちゃんは幸せの選択肢を選び続けた、1番いい幸せな形の人生です。
また、同じ夢を見ていたの印象に残った名言
おばあちゃん「大人は子どもと違って過去を見る生き物」
p25
大人になるとどうしても過去の自分のことを振り返ることが多いなって。
アバズレさん「嫌なことも、苦しいことも、諦めてしまう大人になっちゃったんだ。」
p163
純粋な小学生のころなら、人に立ち向かう勇気があったのに、だんだんと諦めてしまうようになりました。
友達や味方っていうのはきっと、相手のため以外の隠し事をしないものだわ。
p198
相手のためという感情が大切で、誰かのことを本気で考えたら、友達や味方になるには隠し事をしないということです。
感想:また、同じ夢を見ていた/住野よる
不思議な話でした、主人公の奈ノ花はませてる痛い上手に生きていけない小学生。
見ていてかしこいからこそ、周囲に合わせることも大切なのにって。
「また、同じ夢を見ていた」のフレーズが出てきて、長い夢から覚めたように大人が自分を振り返るきっかけになっていたのもよかったです。
まとめ:また、同じ夢を見ていたは幸せについて考えるきっかけになる
住野よるさんの2作目「また、同じ夢を見ていた」の感想でした。
人間関係を上手に生きるより難しいことをしてて、学びが多かったです。
住野よるさんの他にも「君の膵臓をたべたい」「よるのばけもの」を書いています。
詳しくは、住野よるさんのおすすめ作品を見てください。
コメント